“書体のデザインには時間がかかります。大変な忍耐が必要なんです。書体デザインの時間の半分は、字幅の調整に費やされます。文字の輪郭がきれいにできた、というだけでは終わりじゃないんです。それが並んで単語になったときにどうなのか、ということの検証の作業が大事なんです。しかも、ロゴと違って前後に来る文字は単語によって当然変わる。予想される多くの組み合わせをあらかじめ書体デザイナーがテストして、気の遠くなるような回数の字幅の調整をしてから初めて世に出るわけです。その苦労を知っている人、つまりプロフェッショナルから Arial が嫌われるのは、その字幅を Helvetica と全く同じにしてあるからです。”
- デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」 : 「似た」フォントって(2) (via rurinacci, takaakik) (via flashno1) (via mimitane)
- デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」 : 「似た」フォントって(2) (via rurinacci, takaakik) (via flashno1) (via mimitane)